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5.152017
御香典/御霊前/御仏前/宗派がわからない時の香典袋の種類の選び方
お葬式の知らせを受けてから用意しなければならないものの一つに「お香典」があります。
今はコンビニでも香典袋が販売されており、「表書き」が印字された紙が数種類入っているものなどもあります。
「お香典」などの冠婚葬祭においてのマナーについては宗教等によって違いがあるため、そのすべてを把握している方はそんなに多くはないと思います。
馴れていない方はお葬式に行くたびにお香典の「表書き」はどれを選ぶべきなのか迷うかもしれません。
本来は喪家の信仰されている宗教によって選ぶのが正しいのですが、事前に問い合わせる時間がなかったりで確認できないことも多いのが実情です。
今回は、喪家の宗教がわからないような時の香典袋のを選び方について書いていきます。
目次
まずは白無地の袋を選ぶ
香典袋の種類一般的には、宗教によって違います。
蓮の花などの絵柄が入った袋は仏教のみ、十字架や百合が描かれているものはキリスト教となりますので注意が必要です。
宗教がわからない時は白無地のものを選ぶといいでしょう。
「表書き」は共通して「御霊前」(注意有り)
「御霊前」や「御香典」などの表書きは「御霊前」が一般的にどの宗教でも使えるという認識があります。
浄土真宗・真宗では「御仏前」が正しく、「御霊前」はふさわしくありませんので注意が必要ではありますが、実際はお渡しされた方はその気持ちが嬉しいので、「非常識だ!」と思われることもないでしょう。
ただ、ご遺族側で宗派について知っているはずの方が浄土真宗・真宗で「御霊前」とするとあまり良くない場合があるかもしれません。
浄土真宗では亡くなった方は即浄土に往生したのであり、「霊」は認めていない為「御霊前」は用いない。
-表現文化社「葬儀概論」より-
仏式とわかっている場合は「御香典」
宗派は詳しくわからないが、仏教(仏式)ということだけわかっているならば、表書きは「御香典」や「御香料」を選びましょう。
「御香典」ならば浄土真宗であっても使用できます。
受け取る側の理解も
実際は会葬者の立場に立ってみると、必ずしも喪家の宗教・宗派を理解した上で会葬するとは限りません。
お香典を受け取る側のご遺族様のそこのところの理解も必要かと思われます。
まとめ
- 宗派がわからない時は不祝儀袋は白無地のものを選ぶ
- 全く宗教がわからない場合は表書きは「御霊前」※浄土真宗にはふさわしくない
- 仏式とわかっている場合は表書きは「御香典」
- 宗派を知っているはずの立場の方は宗派ごとにふさわしいものを選ぶ
今後も、お葬式の都度に宗派を確認することもなかなか大変だと思われます。
そんなときに今回の記事がすこしでもお役に立てると幸いです。